こんにちは。裏紙日記では、一つのトピックから考えた自分の考察を書いたり、本の感想、米国株関連の記事を書いております。
この記事では、今後株価上昇が見込める【$VLDR】VelodyneLidarを紹介します。
目次
VelodyneLidarと業界について
はじめに、VelodyneLidarがどんな事業を行っているかを紹介していきます。
VelodyneLidarは米国カリフォルニアのLiDAR企業で、現在注目を集めるギガトレンドの一つ、自動運転技術の要となる企業です。
まずそもそもLiDARを知らない方も多いと思いますので、ここから紹介します。
LiDARとは、自動運転技術の目となるセンサーの1つです。自動運転には3つのセンサーを必要としており、1つ目がカメラ、2つ目が長距離赤外線レーザー、3つ目がLiDARです。
自動運転レベルが高いレベルになるに伴ってハイレベルのセンサーの搭載が必要不可欠です。LiDARは人間の目には見えない近赤外レーザーを使って周囲をスキャンし、障害物や周囲の歩行者や車両との距離感を立体的に判断することを得意とします。
LiDARの大きな特徴は、3D情報を認識することができ、かつ解像度が高いという点です。
自動運転レベルを上げるのに伴って、周囲のリアルタイム状況を3Dかつ鮮明にセンシングすることが必要不可欠であり、高度なレベルで重要視される技術がLiDARなのです。
こうしたLiDARの今後のLiDAR市場は、2017年の25億円から、2030年には4959億円まで約200倍の市場規模になると言われています。現在は高級車の一部にしか高度な自動運転自動車はありませんが、将来的には大衆車も自動運転ができるようになると予想できるので、LiDAR分野は今後数年にわたって急成長することが期待できるのではないかと考えられます。
VelodyneLidarはこうした急成長LiDAR分野のリーディングカンパニーであり、技術力はもちろん、今後のLiDAR市場を牽引していく力もあります。
それは最近のVelodyneLidarのニュースリリースを見るとわかります。
2020.10.12「VelodyneLidarがBaiduとの3年間の販売契約を発表」
2020.12.16「自動運転テクノロジーのパイオニアMayMobilityと販売契約を発表」
2020.12.2「Velodyne LidarのVelabit™が、Popular ScienceからBest of What’sNew賞を受賞」
2020.12.15「VelodyneLidarのVelabit™がSiliconValley Robotics InnovationAwardを受賞」
VelodyneLidarはBaiduやMayMobilityなどの大手企業との販売契約を積極的に結ぶことができ、大手企業からも非常に信用されている企業だとわかります。
また、最近では数多くのAwardを受賞しており、どれだけ注目すべき技術を扱っているかがわかります。
Best of What’sNew賞やSiliconValley Robotics InnovationAwardを受賞した「Velabit」は、小型で高性能なLiDARセンサーで、世界規模でVelabitを中心に自動運転を新たなステップに導くことができると期待されています。また、価格も低価格で、今後の大衆車への搭載はもちろん、ロボットや無人航空機などへの搭載、自動運転化も期待されています。
このように、VelodyneLidarは今後の急成長が見込めるLiDARの分野を代表し、引っ張っていくことができるポテンシャルのある企業だとわかります。
業績の分析
2020.11.5に発表したVelodyneLidarの決算情報を基に業績を分析します。
- 売上:3210万ドル(前年四半期比237%)
- 四半期中に6社と複数年契約 累計24社
- Velarraysの商用生産を開始 現在47500個を出荷
- LiDAR1位の売上を占め、累計売上6億5000万ドル
- 2020年通期では、総売上1億100万ドルを予想
決算情報やニュースリリースからもわかるように、大手企業との複数年契約を堅実に交わし、今後の安定した供給が見込めます。
また、現在は高額なLiDARの提供が多いため高級車にしか搭載することが難しいようですが、VelabitやVelarraysの登場により低価格でも提供できるようになり、今後大衆車にも搭載され、予想以上に売り上げの向上が見込めるのではないかと考えています。
チャート分析
下の図はVelodyneLidarの株価チャートです。
9月に一度急騰していますが、その後60%ほど暴落し、急騰前の価格まで落ちています。その後決算情報が出た11月も大きく動いていませんが、12月の大手企業との複数年契約や各種Awardの受賞を好材料としてか、少し戻しているのが現状です。
ただ、9月の急騰と12月の株価上昇は、出来高に着目すると全く違う側面があると考えられます。
9月の急騰は、出来高がそこまで大きくなく、9月以前もほとんど値動きがないことから、あまり気にする必要のない(急騰、下落の意味としては薄い)ものだと思っています。
ですが、12月の株価上昇は、好材料のニュースのラッシュで出来高も大きく、ここで参入した人も多い期間だったのではないかと思います。
なので、こうした意味では12月からが注目されて株価上昇が期待できる期間なのではないかと考えています。
三尊が形成されて下落するようにも見えますが、前回の急騰が意味のあるものだとは思っていないので、下落したら「ラッキー!割安でかえる!」ぐらいに思っていいほどポテンシャルがある企業だと感じています。
総合評価
今回は米国のLiDARリーディング企業「VelodyneLidar」を紹介しました。
私の評価としては、急成長業界の牽引企業で、今やっと注目を集め始めた銘柄だと考えています。
前回の急騰はあまり考えなくてもいいものだと感じているので、下落した企業とみるよりは、急成長分野なのにまだ2倍ほどしか上げていない超割安銘柄と見てもいい銘柄ではないかと考えています。
ただ、次回のおそらく2月頭の通期決算内容によっては、チャート予想も難しくなるため、決算直前に整理しておいた方がいいかもしれません。
次回の決算前後に改めて記事にしようと思っているので、また読んでいただけると嬉しいです*
VelodyneLidarも今のうちに仕込んで、皆さんで決算に注目しましょう*
<裏紙的評価>
収益度 90点(見込み) 財務健全度 40点
割安度 95点 爆発度 90点
総合評価 93点