こんにちは。
裏紙日記では、
話題のトピックから考えた自分の考察を書いたり
毎週一冊は本の感想を書いています。
この記事は、以下のような人に是非読んでいただきたいです。
- 現状に退屈している人
- 勉強したいけど何をしたらいいかわからない人
- 自分に自信が持てない人
この記事では、プロ野球選手・監督・野球解説者・執筆家など野球に関連する多くの肩書きを持つ:野村克也監督の行動や言動から、自分が感じたことや、転用できる人生哲学をお伝えします。
自分の考えでは、「何か一つを極めること」という一つの軸が以下3つの根元になっているように感じました。
- 何か一つを極めること
- 他の世界が見えてくる
- 自分に自信がつく
- 自分に箔が付く
自分は野村監督からは学べることが本当に多いと思っていて、指導者としての考え方、人生の考え方などいろいろな哲学を発信していた方だが、その根源には野球を一筋に考えてきたからではないかなと感じました。
なのでその自分が感じたこと、そこから考えられることをお伝えできればと思っています。
目次
野村監督から得た学び
自分野村監督の行動や言動から感じた人生哲学を紹介します。
根源:何か一つのことを極める
野村監督の一番の成功哲学は、「何か一つを極めること」だったのではないかと感じた。
それは、プロ野球選手、監督、解説者というライフステージを踏みながら、野村監督自身の一生をかけて作り上げた野球論から派生した指導論や人生論を発信する講演や本の執筆と、多岐に渡る人生を送ることができたのは、「野球を極めてきたから」に他ならないと思ったからである。
野村監督は子供の時からずっと野球に尽くした人生だったという。
だからこそ、野球選手として引退を決めた時は、野球がなくなったその先の自分の人生をどう過ごすのかわからなかったとまで言っている。
だが、ID野球とまで言われた野村監督の一生の賜物である野球論は重宝され、選手引退後に監督の道を歩むことになった。
監督時代は、野村監督の代名詞でもある「考える野球」を選手に教えることはもちろん、幾度も行われたミーティングでは人生学についても教えていたという。
その人生学を起点に選手の意識を奮い立たせて、低迷していたヤクルトをわずか3年でリーグ優勝、さらに3年で日本一に導く指導者となった。
その後は阪神や、田中将大投手を育て上げた楽天での監督も務め、プロ野球界の監督は退いたが、その後は野球解説者として活躍することになる。
さらに、野村監督の需要はそれだけにとどまらず、野村監督の指導学を聞かせて欲しいという講演のオファーや、本のオファーも多かったようで、実際野村監督の本は数多く出版されている。
このように、野村監督は野球という一つの柱があったことで素晴らしい人生を送ることができたのではないかと考えられる。
また、野村監督のように何か一つ極めたことがあると、以下のような3点で人生の質が高まるのではないかと思う。
- 他の世界が見えてくる
- 自分に自信がつく
- 箔が付く
・他の世界が見えてくる
何か一つのことを極めると、木の幹から枝葉が伸びるように他の世界が見えてくるのではないかと思う。
それは、極めるということがまっすぐ登っていくようなシンプルなことではなく、いろいろな視点を持って試行錯誤しながら登っていくものなのではないかと感じたからである。
何か一つを極めるときに、例えば野球の打撃を極めようと思った時に、素振りをし続ければ上達することは確かだと思う。
だけど、打率などの試合の成績を見た時に素振りだけでは頭打ちになることが目に見える。
それは、相手投手がストレートだけを投げてくるわけではなく、いろいろな変化球を織り交ぜながら打ち取ろうとしているからである。
すると、素振りだけではなく、投手心理を考える必要があることがわかり、相手の心理を勉強するようになる。
このように、何かを上達するためには一つのことをやり続ければいいわけではなく、いろいろな視点から試行錯誤しなければ頭打ちになってしまう。
ましてや一つを極めるとなると、その試行錯誤の量は膨大なものとなっているはずである。
だからこそ、試行錯誤によって得られた副産物に目を向けると、それらがしっかりと幹から伸びる枝葉になっていて新しい道に繋がっていく。
このように、一つの道を極めようとすると、その過程で数多くの試行錯誤をする必要があり、それがまた新しい世界に繋がるのではないかと感じた。
・自分に自信がつく
一つのことを極めると、自分が明確にできると言えることができるので、大きな自信がつく。
しかもその自信は一過性のものではなく、その過程を振り返ると、
- どれだけ努力してきたか
- どれだけ継続してきたか
- どれだけ辛いことを乗り越えたか
こうした経験が、非常に強い自信に繋がるのではないかと思う。
努力することや続けることは、自分が目指した目標に向けて、自分を信じ続けることで達成されることだと考えている。
したがって極めるまで一つのことに努力し続けられる自分だけは一生信じ続けることができるのではないかと思った。
また、辛いことを乗り越えてきた経験は、新たな壁にぶつかった時に、どうやってこの壁を攻略するか、それを考える活力になる。
このように、一つのことを極めてきたその過程が強い自信に繋がるのではないかと思う。
・箔が付く
一つ何かを極めると、自分に箔が付く。
例えば、野球で言うと「配球読み」を極めたとすると、相手投手からは、
あの打者は配球の読みが上手いから対策しなければいけない
と意識しなければいけなくなる。
その意識が頭にあることによって投手のミスを誘発できるかもしれないし、その裏を読んで奇策がハマりやすくなるかもしれない。
このように、何か極めた領域があると他者からの意識や見る目が変わり、それだけで自分の得になることが多くなる。
また、自分についている箔が多ければ多いほど希少価値が上がり、自分にしかできないことが増えてくる。
そういった意味でも、ある領域を自分のものにすることの意味は大きいと思う。
まとめ
- 何か一つのことを極める
- 他の世界が見えてくる
- 自分に強い自信が持てる
- 箔がつき、自分にしかできないことができる
以上が野村監督の言動や行動から学んだ人生哲学です。
実際にインタビューしてお話を聞いているわけではないので本人の意識、意図と多少なりとも異なる部分はあると思いますが、自分は野村監督が「野球一筋」を一生続けてきたことがあれほどビッグな人たらしめた秘訣ではないかと感じた。
野村監督は2020年2月11日にこの世を去ってしまいましたが、野村監督が残した言葉、哲学、生き様からは無限に学べることがあると感じています。
1ファンとして、野村監督亡き後も野村監督の生き様を多くの人に知って欲しいと思っています。